2017-10

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別に公式にやられたわけではなくてだな

何もないのは早く脱却したいので、追記よりSS。トッズ愛情ルートで黒の月上旬あたりをイメージ。
レハトさんは喋りませんがまぁ色々と捏造ご注意です。


別に本家の隠密さんに萌えた反動とかじゃないんだからね!周囲大爆笑で、あれっ普通にときめいたんだけど自分おかしいの…?と後ろめたくなったり、了さんにうさんくせぇと言われてそれが萌えるんじゃないかと頭の悪い言い返ししたりなんかしてないんだから、ね…!

でも「絶対カメラに向かって『レハト見てる~?』とか言ってるねこれ」という発想にはポーン!ってなったそれは認める。




『ままごとのおわり』
トッズ×レハトSS





美しい子供になった。


出会った頃より少しだけ髪が伸びたレハトの後姿を眺めながら、トッズはそんなことをぼんやりと思った。

過去の良く言えば牧歌的、言ってしまえば垢抜けなかった立ち居振舞いはどこへやら、気が付けば寵愛者などという鼻にかかった呼ばれ名も板について、風の噂に耳を傾ければこの子を讃える内容が日毎に大きくなっているのをありありと意識させる。
ぴんと伸ばされた背筋を見た。一緒に市で商人の真似事をしていたあの日々が随分遠いことのように感じられる。彼処には、今のこの子のように美しく立つ商人なんて一人もいない。



「レハト」



無意識に名を呼んでいた。
ぱっと振り向いて自分の姿をみとめ花のようにわらう、その笑顔は確かに過去から変わらないものであったのでトッズはひそやかに安堵した。腕を広げれば嬉しそうに裾を翻しながら駆けてくる、その様はいとけなく只愛らしいばかりのものであるというのに。

腕の中にすっぽり収まる未分化の体(身長もあの頃より少し、伸びた)、頭を撫でても殺気が振り撒かれないのを確認して、背に手を回し抱き返す。暖かかった。子供の体温だ。



「毎日偉いね。今日は何のお勉強?」



抱き締めながら問い掛ければ、陛下の仕事を見に行くのだと答えられてまた目の前が少し昏くなった。寵愛者。高い評判。ばかな子供だとばかり思っていたこの小さな体の中には、今や沢山の知識や心得が詰め込まれているのを知っていた。



「…偉いねぇ、レハトは」



にっこり笑ってまた頭を撫でる。さっきみたいにはにかんでくれることを期待した目の前の顔は、しかし僅かに眉を寄せてどうかしたのかと首を傾げて問いかけてくる(ああ、本当に聡い子になったのだ)(或いは自分が愚かになったのか)



「何でもないよ。レハトは相変わらず可愛いなぁと思って」



そう言って頬に指を沿わせれば、まだ何処か訝しげな表情を浮かべながらも少し照れたように身を捩る。

非建設的な心配事はしないほうだったのになぁと、その仕草に目を細めながら、思う。
この小さい柔らかな温度を、このままこの手の中に留めておける術を本気で探している自分がいた。



美しい子供はやがて美しい大人になる。

例えばあの一瞬の逃避行のような、この子供が自分だけのものであった時間は最早過ぎ去って戻らない。一緒に市で商人の真似事をしていたあの日々。





(聡くなった)
(愚かしくなった)
(移り変わっているのだ)





「大人になったらレハトはもっと綺麗に、…本当に綺麗になるんだろうなぁ…」





愛の囁きだけで世界を支配できた蜜時は、終わってしまったのだ。



end
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